研究用語辞典

エーテルとは

化学系

最終更新日:2023.07.03

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エーテルとは

エーテルは、R-O-R'(R, R' はアルキル基、アリール基などの有機基)の形で表される化合物を指します。また、エーテルに含まれる -O- の部分をエーテル結合と呼びます。
エーテルはアルコールの異性体ですが、中性物質で反応性が乏しく、金属ナトリウムを加えても水素を発生しないためアルコールと区別しやすく、酸化も起きません。また、アルコールのようにOH基をもっていないため、水素結合しないので分子間力は弱く、同じ分子量のアルコールと比較すると沸点が低いといった性質があります。

エーテルの一般構造式

赤枠の部分がエーテル結合(下図はジエチルエーテルの構造を示したものです)。

エーテルの一般構造式

エーテルの代表例

ジエチルエーテル
揮発性があり、無色の液体で引火性が強く、麻酔性、甘い刺激臭性質を持つ性質があります。
テトラヒドロフラン
水と混ざりやすく、多種の有機化合物を溶解するので溶媒としてよく利用されます。
ジメチルエーテル
エーテルの中で最も単純な構造を持つ。液化石油ガスの代価品としての利用も検討されています。融点や沸点は低いという特徴があります。

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