研究用語辞典

ポリ乳酸とは

化学系

最終更新日:2023.07.11

シェアする:

  • X(旧Twitter)で共有する
  • Facebookで共有する
  • LINEで共有する
  • リンクをコピーする

ポリ乳酸とは

植物由来プラスチックとして知られているポリ乳酸(Polyactic Acid、Polyactide:PLA)は、石油由来プラスチックの代替材料として注目を浴びています。マルチシート、ハウス用フィルム、レジ袋等に用いられています。
ポリ乳酸は、トウモロコシ、イモ類、サトウキビ等の植物から取り出したでんぷんを酵素の働きでグルコースにし、それを乳酸発酵して得られた乳酸をモノマーとして重合させて合成するポリマーです。
乳酸には、L-体とD-体の二つの光学異性体がありますが、L-体の乳酸から得られるポリマーの方が優れた特性を示すため、L-乳酸が合成原料になっています。

ポリ乳酸の特性

透明性が高く、剛性および引っ張り強度も高いですが、耐熱性と耐衝撃性が低いです。
また、環境中での水分により加水分解を受け、低分子化し、微生物によって最終的に水と二酸化炭素に分解されるという特性があります。このポリ乳酸等の生分解性プラスチックを分解、燃焼させた際に二酸化炭素が発生します。
しかし、この時発生した二酸化炭素はもとが植物由来であるため、全体で見て地球温暖化の原因とされる二酸化炭素の量を増やすことがありません。このような性質をカーボンニュートラルと呼びます。

関連サイト

新卒学生の方はこちら

WDBエウレカ社 採用サイト

求職者の方はこちら

WDB.com

法人の方はこちら

doconico