研究用語辞典

ポリイミドとは

化学系

最終更新日:2023.04.17

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ポリイミドとは

電子回路材料の絶縁基材として用いられているポリイミドとは、イミド(-CO-NR-CO-)結合を含む高分子化合物の総称です。非常に高い機械強度、優れた耐熱性、電気絶縁性を持ち、耐薬品性にも優れています。
さらに熱に対する膨張率も有機物としては低く、高熱時に使用しても膨張による誤差もわずかであるため、工業製品に多く利用されています。

ポリイミドの化学構造

一般的に多く利用されているのはRおよびR’が芳香族である芳香族ポリイミドです。

ポリイミドの化学構造

ポリイミドの生成

ジアミン+カルボン酸無水物(R-CO-O-CO-R’)からポリアミック酸を作ります。
それを200度以上で加熱し、イミド化してポリイミドを得ます。

ポリイミドの生成

ポリイミドの実用動向

ポリイミドのフィルムは、OA機器やカメラ用のフレキシブルプリント配線基板、電線の層間絶縁材や半導体の保護膜等として広く利用されています。
また、携帯電話やパソコンにおいて、導線の絶縁を保つためのコーティング剤として用いられています。はんだを用いて接合した導線をコートする絶縁体には耐熱性が要求されるため、ポリイミドの耐熱性が利用されています。

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