研究用語辞典

再結晶とは

化学系

最終更新日:2023.07.03

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再結晶とは

再結晶(recrystallization)とは、粗結晶(純度の低い結晶)から不純物を取り除き、より純度の高い結晶を取り出す操作のことをいいます。
目的の化合物を結晶化した際に不純物が混ざる原因としては、不純物自体の結晶化や不純物の混ざり込み等が考えられます。
そこで、粗結晶を溶媒に溶かし、温度等による目的化合物と不純物の溶解度の差を利用する、溶液の濃縮、他の溶媒の添加等によって溶解度を減少させる等の操作を行い、最終的に目的とする結晶を取り出します。
例として、目的化合物と不純物との間に溶解度の差がある場合を示します。
目的化合物は少量が溶け、不純物は大量に溶ける溶媒を用いて再結晶させると、少量の不純物を含む目的の化合物の結晶が得られます。
再度、同じ操作を行うと、不純物は完全に溶媒に溶け、目的化合物の結晶のみが得られます。
このように再結晶操作を繰り返すことで、不純物を除去し、より純度の高い結晶を得ることができるのです。

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