研究用語辞典

吸光光度計とは

化学系

最終更新日:2023.07.03

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吸光光度計とは

吸光光度計とは、特定の波長の光(単色光)を溶液試料に当てた際、通過した光の量を測定し、試料が吸収した光(吸光度)を分析する装置です。
光の吸収は分子中の電子のエネルギー状態が変わることで起こります。
したがって、試料中に対象物質が多いほど、多量の光が吸収されます。
つまり、吸光度は溶液の濃度に比例するため、あらかじめ標準試料の検量線を作成しておけば、溶液の濃度の算出が可能となります。
このため、定量分析に多く用いられます。

吸光光度計模式図

吸光光度計の種類

基本的な吸光光度計である赤外・紫外可視分光光度計の他、燃焼させて、原子化した試料の光の吸収を測定する原子吸光光度計等、測定対象に応じた様々な種類があります。

吸光光度計の実用動向

吸光光度計は操作や分析が容易で、コストもかからないことから、特定物質の含有量分析や溶液中の金属イオンの分析等、定量分析に頻繁に用いられています。
しかし、微量な物質の定量には向かないので他の機器との使い分けも重要です。

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