研究用語辞典

エラストマーとは

化学系

最終更新日:2023.09.22

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エラストマーとは

エラストマーとは、elastic polymerを組み合わせた造語であり、ゴム状弾性(エントロピー弾性)を示す高分子のことです。
ゴムは可塑性エラストマー(熱硬化性エラストマー;Thermosetting Elastomer)の一種であり、他に熱可塑性エラストマー(TPE:Thermoplastic Elastomer)があります。
このTPEは架橋を持たず、ハードセグメントとソフトセグメントが化学結合で連結した(ブロック共重合体)型とそれらが分散しているブレンド型があります。
可塑性エラストマーゴムに比べ、加熱すると流動性が発現するため、他のプラスチック材料と同様に成型・加工が容易なことから、多くのものに利用されています。
可塑性エラストマーにはスチレン系、塩化ビニル系、オレフィン系、ウレタン系等、様々な種類が存在します。

ゴムの構成模式図

ゴムの構成模式図

TPE(ブレンド型)構成模式図

TPE(ブレンド型)構成模式図

エラストマーの実用動向

熱可塑性エラストマーは耐熱老化性、耐薬品性等に優れ、自動車用部品、電気・電子部品、工業部品やスチレン系であれば医療用のチューブやシリンジ等様々な分野で使用されています。
可塑性エラストマーであるスチレン系ゴムは、耐熱性、耐摩擦性、耐老化性等に優れており、自動車用タイヤ材等に用いられています。

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