研究用語辞典

重合反応とは

化学系

最終更新日:2023.04.17

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重合反応とは

重合反応とはモノマー(単量体)やポリマー(重合体)を反応させてつなぎ合わせ、目的のポリマーを合成する化学反応のことをいいます。
元となるモノマーやポリマー、目的とするポリマーの種類や形状により、様々な重合方法が存在します。
反応経路の違いにより、逐次重合と連鎖重合の2つに大別されます。

逐次重合

逐次重合とは、モノマーまたはポリマーが有する官能基が反応し、次第に高分子化していく重合反応のことです。
反応の進行に伴って分子量が増大していくという特徴があります。
重縮合(縮合重合、縮重合)、付加縮合等がこれにあたります。

連鎖重合

官能基等を持たないモノマーは、単体だけでの重合反応が困難なため、開始剤を添加して反応を促します。
重合活性種が次々と反応していくため、連鎖重合と呼ばれています。
連鎖重合にはラジカル重合とイオン重合があり、開始剤の他にも目的の高分子によって分散剤や乳化剤等を添加することもあります。
反応は速やかに進行して高分子のポリマーが得られるため、反応時間にかかわらず、分子量はあまり変化しません。

重合反応の実用動向

重合反応は一般的に利用されているナイロンやポリエステル等の繊維、プラスチック、合成ゴム等にも使用されています。
他にも医療、電子材料等の分野で用いられる特殊な効果を持つ機能性高分子等、幅広い分野で用いられている技術です。

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