研究用語辞典

芳香族化合物とは

化学系

最終更新日:2023.09.14

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芳香族化合物とは

芳香族化合物(aromatic compound)とは、主にベンゼン環を含む有機化合物のことをいい、一方で環状配列をもたない有機化合物を脂肪族化合物といいます。
芳香族化合物は19世紀の発見当初、よい香りをもつ化合物が多かったために芳香族の名で呼ばれるようになりましたが、必ずしも芳香性をもつものばかりではありません。

芳香族の分類

芳香族化合物はベンゼン環を持つことが必須条件ではなく、芳香族化合物でありながら、ベンゼンとは異なる構造を有するものがあります。また、ベンゼン環を持ちながら、芳香族化合物でない化合物もあります。
芳香族化合物の中でも、炭化水素のみで構成されたものを芳香族炭化水素といい、その代表はベンゼンです。また、環構造に炭素以外のものを含む芳香族化合物を複素環式芳香族化合物といい、フランやピロール等があげられます。

代表的な芳香族化合物

ベンゼン系芳香族化合物(縮合環芳香族化合物を含む)
・・・ベンゼン、トルエン、ビフェニル、ナフタレン
複素環式芳香族化合物
・・・フラン、ピロール、ピリジン
非ベンゼン系芳香族化合物
・・・アズレン、トロポン
芳香族化合物の例

芳香族化合物の実用動向

芳香族化合物は合成樹脂、ナイロン、染料、農薬等に使用されており、化粧品業界や製薬業界、化成品業界等の多方面で製品化されています。

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