研究用語辞典

クリーンベンチとは

生物学系

最終更新日:2023.09.22

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クリーンベンチとは

クリーンベンチとは細胞や微生物を取り扱う際に、埃や雑菌の混入(コンタミネーション)を防ぎ、無菌状態で作業するための装置です。安全キャビネットが、装置内部の菌や微生物が空気中に漏れることを防ぐ装置であるのに対して、クリーンベンチは外部の雑菌が装置内に入ることを防ぎます。

クリーンベンチの原理

クリーンベンチは箱型の装置で、手を装置内に差し入れて作業をします。外部から吸気し、その空気を浄化して装置内部に送り込んでいます。安全キャビネットと異なり、クリーンベンチは内部を陽圧にして、空気を外に押し出します。
クリーンベンチには正面壁面から空気を吹き出す水平送風型と、天井面から下に空気を吹き出す垂直送風型の二種類があります。水平送風の場合、作業をしている腕や器具の周辺に空気が滞留し、十分な無菌処理ができないことがあります。したがって、培養等無菌操作には垂直送風型のクリーンベンチが汎用されています。

垂直送風型クリーンベンチ

垂直送風型クリーンベンチ

クリーンベンチの実用動向

医薬分野では微生物の培養、細胞培養、医薬品の調製に用いられ、化成品分野では半導体、液晶、電子部品、精密機器の作製等に用いられます。

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