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バイオ系の用語安全キャビネット

【安全キャビネットとは】

安全キャビネットは、バイオハザードを封じ込め、安全な作業環境を実現する設備です。
病原体や遺伝子組み換え生物などのバイオハザードを取り扱う大学や研究所、医療機関の検査室などに設置が義務付けられています。
クリーンベンチと似ていますが、安全キャビネットは内部の試料の漏洩防止のために内部を低圧に保ち、またフィルターを通して清浄化した空気を排出しています。
一方、クリーンベンチは、装置外からの異物の混入を防ぐために内部の気圧を高く(陽圧)しています。装置にもよりますが、安全キャビネットと違い、排気口での空気の浄化は行われません。

安全キャビネットは使用する物質や生物によってクラスI〜IIIに分けられています。

クラスI(対象病原体:レベル2,3 病原性大腸菌、ブドウ球菌、サルモネラ菌など)
前面開口部から空気を流入させ、キャビネット内部に浮遊する微小な物質の排出を防止する構造になっており、作業者を保護します。HEPAフィルターを通して排気するため、バイオハザードを防ぐことができますが、室内の空気を直接流入させているため、キャビネット内部は無菌状態ではありません。病理検査や感染症の研究、遺伝子組み換え生物の研究は無菌状態で作業するため、あまり使用されていません。

クラスII(対象病原体:レベル2,3 病原性大腸菌、ブドウ球菌、サルモネラ菌など)
キャビネット内の空気はHEPAフィルターでろ過・滅菌され、その空気によって前面の開口部にエアーバリアーを作る構造になっています。そのため、クラスTと違い、キャビネット内への異物の混入を防ぐことができます。

クラスIII(対象病原体:レベル4エボラ出血熱ウィルス、黄熱病ウィルスなど)
完全に密閉され、外気は遮断された装置です。キャビネットに付属する手袋を使って作業するため、グローブボックスとも呼ばれます。エボラウイルスなど、BSL4に分類される感染率が高く、治療手段が確立されていない危険な病原菌の取扱いにおいて利用されます。

なお、レベル2、3、4とは病原体の危険度を表しており、もともと物理的封じ込め(Physical Containment)と呼ばれ、P1、P2、P3、P4と表されていました。現在はバイオセフティーレベル(Biosafety Level:)もしくはBSLの名称を用いています。

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