研究用語辞典

燃料電池とは

化学系

最終更新日:2023.04.17

シェアする:

  • X(旧Twitter)で共有する
  • Facebookで共有する
  • LINEで共有する
  • リンクをコピーする

燃料電池とは

燃料電池は、水素と酸素で電気を作ることができる化学電池で、燃料である水素と酸素を供給すると電気を作り続けるので、電池というよりは発電装置といえます。
水の電気分解の逆反応である2H2 + O2 → 2H2Oによって電力を取り出します。
水素と酸素から電力を作り出すことで、火力発電等と比べ、窒素酸化物がほとんど出ないので環境にやさしく、また、従来のタービンを回して発電する方法と比べ、化学反応から直接電力を作り出すことができるので、発電効率がよいとされています。
発電時に発生する熱も再利用が可能なので、総合的なエネルギー効率も優れています。

燃料電池の種類

燃料電池の原理は共通ですが、電解質の種類によっていくつかに分類されます。
燃料電池は、その種類によって運転温度が大きく異なっており、それにともない、発電規模や利用分野も異なります。
現在、注目を浴びているのは固体高分子形.燃料電池です。
固体高分子形燃料電池は、作動温度が常温~90℃と低いのが特徴で、起動に必要な時間が短く、頻繁に運転・停止が行われる用途に適しています。
90℃という排熱温度は、再度発電に使うには温度が低すぎますが、家庭の給湯や暖房として使用可能です。また、装置を小型化ができるというのも大きな特長です。
したがって、家庭用、自動車、モバイル機器の電源用等の用途として実用化が期待されています。

燃料電池の種類

関連サイト

新卒学生の方はこちら

WDBエウレカ社 採用サイト

求職者の方はこちら

WDB.com

法人の方はこちら

doconico