研究用語辞典

in vitroとin vivoとは

生物学系

最終更新日:2023.07.03

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in vitroとin vivoとは

in vitro(イン・ビトロ)とは、“試験管内で(の)”という意味で、試験管や培養器等の中でヒトや動物の組織を用いて、体内と同様の環境を人工的に作り、薬物の反応を検出する試験のことを指します。
分子生物学の実験等において用いられます。
in vitroの語源はラテン語で「ガラスの中で」という意味です。
培養器内の培地や試験管内の内容物の種類や量が全て明らかで、わからない条件がない場合に特に有効です。
in vivo(イン・ビボ)とは、“生体内で(の)”という意味で、マウス等の実験動物を用い、生体内に直接被験物質を投与し、生体内や細胞内での薬物の反応を検出する試験のことを指します。
in vivoの由来はラテン語で、特に非臨床試験(前臨床試験)において用いられる試験です。
in vivoでの試験の場合、実験の条件が人為的にコントロールできません。例えば細胞内での反応等が、in vivoに当てはまります。
生化学や分子生物学等の分野において、生体内で反応が起きていることを、対義語であるin vitroと対比するためにin vivoとつけて示すことが多いです。

in vitroとin vivoの違い

in vivoとin vitroの区別は専門分野で異なり、例えば内分泌や環境化学等の暴露実験では、マウス等に直接薬品を投与をした場合にin vivoという表現を使用し、組織や細胞をシャーレや試験管で暴露させた場合に、in vitroという表現を使用します。
また、細胞生物学や分子生物学の分野では、培養した細胞を扱えばin vivo、細胞から取り出した細胞内器官や物質を扱えばin vitroという場合が多くなります。どこまでを生命と見なすかの違いによって区別されます。

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