研究用語辞典

実験で用いる水とは

生物学系

最終更新日:2023.07.11

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実験で用いる水

実験に用いる水には、様々な純度の異なる水が用いられています。詳しくは以下のページも参照して下さい。
逆浸透水(RO膜処理水)
イオン交換水

実験で用いる水

※純水は用途や分野によって要求水質があります。JISやISO等により規格が定められていますので、確認するようにしましょう。

バイオ実験で使用する水の例

タンパク質化学実験・生化学実験 → イオン交換水、純水
酵素反応やプロテインアッセイ(タンパク質定量)等には金属や有機物が影響するため、これらの物質を除去した水を用います。
DNA関連実験 → 純水・超純水を滅菌して用いる
DNAの複製を阻害する重金属のCu、Hgや、ヌクレアーゼを活性化させ核酸を壊すMg2+イオンを含む水を使用できないため、金属や有機物を除去した水を使用します。さらに、蒸気滅菌によりヌクレアーゼを除くことが重要となります。
培養 → 細胞の種類によって異なる
バクテリアの培養には、イオン交換水や蒸留水を蒸気滅菌して用います。動物細胞培養には、超純水もしくは純水を蒸気滅菌して用います。

参考文献

大藤道衛(2006)「最適な実験を行うためのバイオ実験の原理」(株)羊土社 p.134

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