研究.net

研究.net ホーム > 研究用語辞典 > 化学発光

研究用語辞典トップに戻る

化学系の用語化学発光

【化学発光とは】

化学発光の多くは酸化反応であり、酸化反応は一般的に発熱反応です。電子エネルギーを吸収した分子(励起状態)は不安定な状態であるため、通常はエネルギーを放出して安定状態に戻ろうとします。このとき、反応の元の状態(基底状態)よりも酸化により生じたエネルギーは低く、基底状態とのエネルギー差を通常は熱として放出します。しかし、放出されるエネルギーが可視光線の場合、発光として現れます。このような発光を化学発光と呼びます。
同じ発光でも蛍光発光では励起光を必要とするのに対し、化学発光は一般的に目的化合物と試薬を混合して発光させます。

【化学発光を利用した反応】

・ルミノール発光
犯罪科学捜査等で血痕の検出に用いられるルミノール反応も化学発光の1つです(図1)。ルミノールと過酸化水素水(H2O2)が反応することでルミノールの酸化が起こります。その結果、陰イオンである3-アミノフタル酸が励起一重項状態で生じます。励起一重項状態から基底状態に失活するときに、その励起エネルギーの一部として青い蛍光を放出するのです。

<図1>

・ケミカルライト
お祭りの夜店やコンサート会場で頻繁に目にする光る棒、あれもケミカルライトを利用したものです。ケミカルライトは、熱をほとんど出さない効率のよい化学発光であるため、おもちゃなどで用いられます。
シュウ酸ビス 2,4,6−トリクロロフェニル(TCPO)と過酸化水素水が反応し、酸化物を経て1,2-ジオキセタンジオンという高エネルギー化合物が生成します。これが2分子の二酸化炭素に開裂する際にエネルギーを放出し、近くにある色素がそれを受け取って励起し、蛍光を発します。したがって、色素を変えれば様々な色で発光できます(図2)。

<図2>

【参考図書】

図解入門 よくわかる最新 分析化学の基本と仕組み
発行所:株式会社秀和システム
著者:津村ゆかり P.106〜109

研究職の派遣・求人情報はWDB

バイオ・化学など研究職の求人情報を掲載中

新卒・第2新卒の研究職正社員はWDBエウレカ

研究職のキャリア形成を戦略的にサポートする

PAGE TOP
ホーム
企業R&Dデータベース
研究用語辞典
研究費公募情報
研究イラスト素材
お仕事図鑑
WDB.com 研究職人生をフルサポート eureka 新卒で研究職正社員になる! キワメ先生の進路相談室