研究用語辞典

pHメーターとは

化学系

最終更新日:2023.07.03

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pHメーターとは

pHメーターは溶液中のpHを測るための装置で、pHとは溶液中の酸性・アルカリ(塩基)性の度合いを数値化したものであり、0~7までを酸性、7~8を中性、8~14をアルカリ性とします。

pHメーター

原理

pHメーターにはガラス電極と比較電極が存在し、ガラス電極は電極をガラス薄膜で覆ったもので、中はpH7.0に調整した塩化カリウム(KCl)で満たされています。ガラス電極内外の溶液のpHが異なることで起電力(pHが1異なると約60mV)が生じます。ガラス電極外の溶液(pHを求めたい溶液)に比較電極を浸けて、発生した起電力の差を測定することでその溶液のpHを測定します。

pHメーターの原理

使用方法

pHメーターはその溶液のpHを求める際に使われますが、特定のpHに調整したい場合にも使われます。いずれの目的であれ、その溶液に電極を浸けるだけで、後はコンピュータが自動的にpHの値を計算してくれます。ただし、電極の管理には注意が必要で、測定する前と後で処理を行う必要があります。 通常、電極はKClに浸した状態で保管しているため、まずはイオン交換水で電極を洗います。次に、電極の校正を行います。まず、あらかじめpH7.0に調整された標準液に浸け、イオン交換水で再度洗浄した後、今度はpH4.0に調整された標準液に浸け、値が安定するまで待ちます。値が安定したら校正は完了で、イオン交換水で再度洗浄したら、いよいよpHを測定したい溶液に浸け、pHを測定します。使用後は、イオン交換水で洗浄し、KClに浸して保管します。

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