研究用語辞典

PCR法とは

生物学系

最終更新日:2023.04.17

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PCR(Polymerase chain reaction)法とは

PCR法(Polymerase chain reaction)は、1985年にMullisによって考案されたDNAの増幅法です。1988年に耐熱性のDNAポリメラーゼが導入されたことで実用化されました。PCR法はクローニングを必要とせず、プライマーを設計することでごく微量のDNAから特定のDNA断片を短時間で増幅できます。
PCR法は大きく次の3つの段階です。

  1. 熱変性による2本鎖DNAの一本鎖への解離
  2. プライマーのアニーリング
  3. DNAポリメラーゼによるDNA鎖の伸長

その原理を下図に示しています。
PCR法は、その後の分子生物学、基礎医学、遺伝学、育種学、薬学の他に、臨床診断、犯罪捜査、考古学等の幅広い分野で応用され、これらの研究手法に一大改革をもたらしました。

PCR法の図

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